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素晴らしい本を紹介します

この本は乳幼児の子どもを対称にしているわけではありませんが、今乳幼児を育てている親にぜひとも読んでいただきたいと思います。この本ではたくさんの非行や問題行動を起こした子どもたちの姿が紹介されています。伊藤氏は「問題行動もいろいろあるけど、原因は幼児期の子育てにあるんじゃないかと思っています」といわれていますが、その意味から乳幼児期をもつ親にぜひ読んで欲しいのです。
著書は元暴走族の伊藤幸弘氏と精神科医佐々木正美氏が対談。『子どもに悩まされる親 親にダメにされる親』扶桑社発行、1200円。
髪も金髪に染めて非行に走っていた娘の父親は警察官、年に二日ほどしか家に帰らない。学校にも行かない娘の様子を知って警察を首になってもいいという覚悟で「家に帰る」と署長に話したそうです。どんなことがあっても仕事優先で家に帰れなかった父親が娘を心配して帰ってくるということを聞いて「明日から学校に行くからお父さんも仕事に戻っていい」と笑顔でいったんです。
子どもを愛しているという親の真剣な姿が結局子どもを立ち直らせるという話の数々。なるほどと感心しながら読み進みました。
「大切に育てられた子は人を大切にします。粗末に育てられ、大きく傷つきながら育ってきた子は人も自分も粗末にします。」
この本では幼児期と思春期の関係を明確に書かれています。すべてがそうであるとはいえないけど、親はそれらの言葉を謙虚に受け止め学ぶべきだと思います。
思春期で荒れている子、大人の言う事を聞かない子というのは父性が強すぎる子育てをされてきた。逆に言えば幼児期に十分な母性・保護をされてこなかったことに繋がります。少年Aの酒鬼薔薇聖斗も強すぎる父性で育てられた、過剰な干渉で育てられた子だという気がします。とにかくお母さんがめちゃめちゃに怖い。父性の塊のようなお母さん。母性がなく父性ばかりで育てられた子というのは極端な非行とか犯罪に走る傾向が強いようです。今のお母さんは父性的な傾向が強いですね。
乳幼児期にしろ、思春期にしろ、子どもに必要なのは「どんなことがあっても親は絶対に自分のことを無条件で愛してくれる」という絶対的な信頼感と安心感なのです。これは母性でなければ与えられません。」
一部を羅列しましたが、ぜひ丁寧に読んで欲しいと思います。

 
by nizicanvas | 2007-04-04 19:16 | つれづれ

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