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済生会脳神経外科医への応援

今日は岡山の裁判所で脳神経外科医が済生会病院長を相手に起こした裁判の応援に行きました。
三回目です。裁判はなかなか大変なようです。あいても必死で抵抗していますから。
私達はとにかく医師達が早く手術再開できように祈る思いで必死に応援しています。
あれだけの腕をもちながら、一年間も何もできないなんて本当に気の毒で、もったいなくてたまりません。
優秀な、高い技能をもつ医師達の手術を待つ患者がたくさんいるのに・・。本当に悔しいです。
昨年私が毎月出している新聞にこの裁判のことを書きました。この新聞のまんりょうはこのページにリンクしていますが、ここにコピーしました。興味のある方は読んで下さい。

〘 一年の振り返り 逆転を信じて~~義男の青空 〙

 人生にはまったく予想だにしない「まさかの坂」というも

のがあるものです。今年は新型コロナウイルスのまさかで世

界中が今も振り回されています。私はそれと同時に別な事件

の晴天の霹靂の「まさか」にかかわった劇的な一年でした。

今年の四月にNHKで放送された「逆転の人生」を見た時、

私達と一緒だと驚きました。生後一ケ月で分かった水頭症。

その子を救うために医者探しに走り回った田中さん。北海道

の小樽に優秀な小児脳外科医高橋医師がいると聞き、そこを

尋ねました。不安いっぱいの田中さんは診察室いっぱいに貼

られた患者の子供達の笑顔の絵や写真に励まされ、難手術に

踏み切りました。成功率は百ではないと医師から告げられる

ほどの難手術。脳の奥、第三脳室に〇、四㎜の小さな穴をあ

けて脳にあふれている脳脊髄液を抜くのです。幸い大成功。

神業の医師に命を救われた冬馬君は元気に十七歳を迎えまし

た。誰一人置いてきぼりにしない医療を目指し、子供達が大

人になるまで丁寧に面倒をみていた高橋医師は医者の鏡。

しかし、大勢の人に信頼されていた医師が突然病院から解

雇されました。その理由は高橋医師の患者が薬の副作用で重

篤になったのですが、責任を感じて患者達と一緒に訴訟を起

こしたのです。国と製薬会社にたてついたという理由で病院

を解雇され、手術のできない役所に回されたのです。高橋医

師によって救われた多くの患者達はすぐさま五万人分の署名

を集めての訴えも虚しく、成すすべもありませんでした。露

頭に迷うことになった多くの患者。医師を慕う多くの患者。

そこで田中さんは医師によって救われた子供達の様子を漫

画にした『義男の青空』の本を自費出版して世に訴えました。

それは高橋医師によって救われた難病患者の体験記です。

五年後、それが文化庁の目に留まり、文化庁のメディア芸

術祭漫画部門で最高賞をもらうことになりました。そしてこ

の話は全国に広がりました。ここに物語の逆転が始まったの

です。その後高橋医師は苫小牧の小さな病院に勤務し、たく

さんの患者が押しかけています。この話はネットにも載って

いますので是非検索して、ご覧ください。

さて、私達の物語は一月七日、病院長の名のもとに三人の

脳神経外科医へ突然の脊椎手術禁止命令から始まりました。

手術にミスがあり、脳神経外科医の脊椎手術は安全ではない

からという理由でした。突然の手術中止に手術を予定してい

た患者達だけでなく、今まで医師達の高度な手術で救われた

患者再手術を待っている患者達も困惑しました。

しかも、指摘する医療ミスについて医師を交えてヒアリン

グをしようとしない病院側の態度に私達患者は医師と共に抗

議しました。「同情、親切、義侠心」は最高道徳でなくても

「義を見てせざるは勇なきなり」私は医師達を救う力になら

なきゃと手術再開の嘆願書を病院長さらに、病院支部長、

理事長等にも出しました。なんとか仲裁に入ってもらおうと、

国会議員、厚労省、県知事宛てにも出しました。しかし病院

内部には手が出せないということでした。なんと情けない!

まるで病院は治外法権地帯かと憤慨しました。

三人の医師達は「この問題は十年前から何回も受けた院長

達からの暴言、いやがらせの延長にある」ということで、

とうとうパワハラとして訴訟することになりました。

そこで患者仲間と手術再開を訴えた署名集めを始めました。

三月初めのことです。新型コロナ菌の広がりで自粛生活が始ま

り、行動制限の多い中、五千人の署名が集まりました。また手

術を受けて救われた患者達が自分の体験の陳述書を出しました。

私はこれらの活動を先頭に立って行いました。それは私自身が

手術で救われたご恩返しというだけでなく、他では相手にして

もらえなかったたくさんの患者が救われたという事実、忙しい

中、日曜日を利用してボランティアで地域住民の健康促進講座

に駆け回っていた医師達の熱意、患者に寄り添った丁寧な医療

姿勢、優れた高度の手術を行う有能な腕をもつ医師達をこんな

ことで潰すなんてあり得ない!手術を待つ患者の為に、日本の

医療の為にも放ってはおけないという強い正義感の行動でした。

病院から指摘された問題は医師のミスではなく、どんなに高

度な医療でも防ぎようのない後遺症なのですが、担当医師を交

えての検証は今まで一度もなされていないのです。今は裁判中

で、病院もあの手この手で医師潰しに躍起です。

今までたくさんの実績を残し、多くの患者から手術再

開を要望されている勤務医を病院側は何のためにこれほど

追い詰めるのか、病院の中で一番繁盛して金銭的にも多大

に貢献してきた脳外科医を排除するのが不思議でならない

と誰もが驚いています。問題の影には前述の高橋医師と同

様に、「出る杭は打たれる」の医学界の中の陰険なやっか

みがあるようです。もはや「普通道徳には最高道徳では

なく、不道徳には普通道徳」しかないのだと思いました。

裁判には時間がかかるようですが、手術再開を求めて患

者達は医師達を応援します。この「まさかの坂」が新型コ

ロナと同じように早く終息するように今は祈るのみです。

「ピンチはチャンス」、この恩寵的試練でいつか大きな

よき収穫を手にすると信じて私達患者は応援しています。

※本来「脊髄脊椎」は脳の範囲にあり、脳外科の仕事の分野。

欧米では七割が脳外医の担当。日本では三割しかないのです。

私は五年前、腰と首の狭窄症の手術をここで受け、そして

『脳神経外科医による首と腰の脊柱管狭窄症手術体験記』

を出版して優れた脳神経外科の脊椎手術を紹介しました。

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 事の成るは逆境の日にあり、

  事の破るるは順境の日にあり。

「逆境は神の恩寵的試練なり」

森 信三

あの西郷隆盛が生涯にわたって愛読した。『言志四録』佐藤一斎著の中に、次のような言葉が

出てきている。”凡そ遭う所の艱難変故、屈辱讒謗、仏逆の事は、皆天の吾が才を老せしむる

所以にして、砥礪切磋(しれいせっさ)の地に非ざるは莫し。君子は当に之に処する所以を慮る

べし。徒に之を免れんと欲するは不可なり。”(ネットで検索)


by nizicanvas | 2021-01-12 21:48 | つれづれ

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