済生会脳神経外科手術再開を求める活動の報告
2020年 10月 29日
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済生会脳神経外科手術再開を応援して頂いた皆様へ近況のご報告
朝晩大変寒くなりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
済生会脳外科の問題では応援頂き大変有難ういます。最近山陽新聞に医者の失敗を誇張する記事が二回も掲載され、ご覧になった方からは心配や不安の声を頂いております。簡単ですが、最近の状況を報告させていただきたいと思います。
十月二十六日には二回目の裁判が行われ、以前出された訴状に対しての病院側からの書面が提出されました。弁護側はまたその書面を精査して次の裁判の準備が行われます。今回も医師を応援する患者が多数集まり、手術中止撤回を求めたプラカードをもって裁判所前を歩きました。
そして今回は八人が傍聴できました。コロナの関係で傍聴人数が制限されますが、必ず何人か傍聴させていただけます。傍聴できなかった人は弁護士会館で待機し、裁判が終わった後、弁護士や医師達の説明を聞きます。次回は来年一月十二日火曜日三時からです。たくさんの方に応援の参加を頂きたいと医者や弁護士から言われていますので、関心のある方はご参加ください。(三十分程前に裁判所の裏口に集合します)
さて、裁判の件ですが、決着にはかなりの時間がかかるようです。
そもそも今回の訴えはパワハラ訴訟でした。病院側の十年余りの脳神経外科に対する暴言や嫌がらせ、検証もなく一方的手術中止命令を行ったことに対しての抗議の訴訟でしたが、病院側は中止の理由を医師達の落ち度が原因であることに変えて、裁判を有利にしようとしています。
問題にされた三人の患者は不可抗力による後遺症ですが、病院が医師達を訴えるように患者を促し(これは事実です)、マスコミに取材させたということのようです。
頸椎の手術中に脳卒中を起こした患者を医師の医療ミスとして病院は取り上げていますが、手術中に全く関係の無い部分の血管血栓からの脳卒中で、小脳失調の後遺症によるものです。報道のような医療ミスでは絶対にないということです。極めてまれな症例で、患者さんも気の毒でしたが、担当医にとっても実に気の毒な話です。
今まで済生会では手術ミス等いろいろありましたが、一度も手術を中止された事例はなく、ましてそれを病院が公にすることもありませんでした。まさに今回の問題は、評判の良い脳神経外科医師達を排除しようとする病院の権力者の陰謀です。
そのような病院の態度に、現在済生会の医療関係者の間では戦々恐々とした雰囲気だということですが、一生懸命に患者に向き合う医師の意欲を削ぎかねない病院のやり方にも私達は疑問を感じています。外科医の中でも脳外科医の手術は特に非常に高度な技量を要しますから、医師達はいつも万全の態勢で取り組まれています。
事例の様に残念な結果になった患者もいましたが、非常に大勢の患者が優秀な医師達の手術に救われ大変感謝しています。また、再手術を待っている患者も少なくありません。このようなごたごたした状況の中でも、済生会脳神経外科には今でもたくさんの患者が受診しているということで少しほっとしています。
なんとか早い解決で、安心して受診や手術ができる日が来ることを祈って、私達患者は今後も応援したいと思います。どうぞ温かく見守り頂きたいと思います。
十月吉日
済生会脳神経外科の手術再開を求める患者の会