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後縦靭帯骨化症(OPLL)とは

済生会脳神経外科で脊椎手術全面禁止の原因として病院が上げているのが後縦靭帯骨化症(OPLL)の手術の術後後遺症です。
ではこの疾患はどういう疾患なのかを私が得た情報を紹介します。
まず、私の知っていることを先に紹介します。靭帯が骨化する病気で、東洋人には多く、日本人にも多いらしいのです。
丸山悟志さんといううダンサー、いそっぷさんですが、この方はブレイクダンスで世界一になった人です。三十代の時、手足のしびれなどで頸椎の後縦靭帯骨化症と分かりました。だんだんと痺れがひどくなり、数件の病院に受診。そこではこれはもう動かないようにして暮らすしかない、転んで神経が切れたら終わりです。死にますといわれたそうです。ダンスが出来ない自分は生きている意味がないと悲嘆にくれましたが、インターネットで治してくれる病院を探してねとうとう岡山済生会脳神経外科中島先生の情報を得て、手術をうけました。十七時間に及ぶ手術。完全に治ってダンサーとして復帰しています。私は彼の体験談を何回か聞きました。そして感動しました。
そのご彼は先生達の健康セミナーに参加して自分の体験を話しています。しかし手足のしびれは完治ではありません。多少残っているといいます。しかしダンスが出来るのです。いつか彼のダンスをテレビで見た時感動しました。繊細でダイナミックな踊り。
そんな人が少なくないのです。下記に医師が書いたものにもありますが、他病院では出が出せないといわれた骨化症がこんなに治っているのですが、中にはもっともっと大変ひどい状態の方がいるらしいのです。排尿障害が出たり、とても大変な状態の方もいるらしいのです。その方はやがて死ぬまで動けないのです。こんな状態でも諦めて寝たっきりになるのが良いか、リスクは覚悟して手術を受けるのが良いかは患者の選択です。医師は無理強いはしません。だって医師だって責任があります。だから手術を受ける人は承諾書書くのです。
そんな厳しい手術ですから、手術をしてくれる医師は少ないし、できる医師も少ないのです。そして思うように治らなかった人も確かにいるようです。ひどくなればなるほど回復が悪いのです。これは何だって同じです。
それほど人くなかったのに術後痛みが取れなかった人を二人知っています。一人は大阪の大病院。一人は済生会のもうすでにやめた医師。別な医師に調べてもらったのですが、二人とも手術は成功しています。問題はないのです。それなのに痛みが取れないでもう数年も嘆いています。このような例はどうとらえてよいか、医師だって分からないようです。
知人に首中の靭帯が骨化して、鉄棒が入っている状態の方がいます。先生曰く、このまま変形しなければ一生持つかもしれないと。
いろいろな人がいるものだと思います。
では、医師から得た骨化症についての情報をお知らせします。


後縦靭帯骨化症(
OPLL)とは・・・・人間の脊椎の椎体後壁(脊柱管の中)に後縦靭帯が存在する。脊柱管の中には脊髄が存在するので、後縦靭帯が肥厚増大すれば脊髄圧迫が生じる。後縦靭帯骨化症は原因不明の難病(厚労省指定)であり、後縦靭帯が骨化するのでとても硬い骨化靭帯が脊髄圧迫を引き起こし、様々な脊髄の症状を呈する。頚椎では手足の麻痺、胸椎では下肢の麻痺が進行したら出る。510年レベルでゆっくり増大し、症状悪化となる。事故・転倒など急激な外傷が加わると、自転車で転倒した自民党の谷垣さんのような車椅子生活になる。
  • OPLLの治療:OPLLを治す飲む薬、点滴は世の中には存在しない。症状悪化すれば、手術のみが頼りである。症状がかなり悪化してから手術しても、なかなか元通りにはならない。手術も限界がある。一般的に手術はOPLLを直接切除する手術ではないため、数年後に再発する場合がある。最近の日本では、手術で金属ボルト、プレートなどの大きな手術になる傾向がある。手術後に再発した場合は厳しい。再手術もあるが、手術リスクはかなり高く、手術はもうできない、諦めないといけない様な事が普通にある。癌は悪性であり生命の危険が伴うが、OPLLは腫瘍ではないが、日常生活で非常に困ったことになる。完全摘出ができるのが理想であるが、それができる施設は日本では希である。

  • 頚椎前方からのかぎ穴手術:頚椎OPLLに対して、頚椎の前方から小さい穴を数開けて、金属ボルト・プレートなど一切使用しないで、椎体の生理的な状態を保ったまま、OPLLだけを摘出できる優れた方法である。OPLLが完全摘出された場合の再発は皆無である。

  • OPLLの手術リスク:どの手術方法でも、OPLLの手術リスクは他の疾患に比べて高い。術後に手術にミスなど一切なくても、圧迫を取っただけで術後に手足の麻痺が出ることが少数%であるがある。これが難病指定であるOPLLの厄介な点である。

  • 自然経過:症状が出た人の自然経過は、一旦治っても510年後にOPLLの増大とともに症状再発するリスクが高い。症状悪化とOPLLが大きくなれば手術も難しく、リスクも高く、症状改善度が低くなる、しかし軽度の症状で手術しても手術リスクがゼロではない。どの時点で手術したほうがいいかの判断は、ドクター間でもかなり差がある。


by nizicanvas | 2020-05-09 20:15 | 健康

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