GHQと戦った女 澤田美喜

・・というタイトルに魅かれて図書館で本を借りて読んだ。戦争孤児、特に敗戦後日本に入ってきた米兵が残したハーフの孤児達を引き取って育てたすごい女性という話は耳にしたことがあったが、ここで詳しく読んでいろいろと驚くことが多い。澤田美喜さんがあの三菱の岩崎弥太郎の孫にあたる人だという事にまず驚いた。岩崎彌太郎は龍馬伝でもたびたび登場したあの彌太郎だ。事業に成功し大財閥を築いたその人。美喜さんは女彌太郎といわれる程、豪放な性格で、しかし人間味溢れ、反骨精神のあるやはり女彌太郎といわれるほどの人らしい。
岩崎家の人達も敗戦後のGHQの人達に財産もプライドも踏みにじられて、悔しい思いをしてきた人達だ。その岩崎家にゆかりのある美喜さんが敗戦国にやってきて残したアメリカの負の遺産の孤児達をたくさん引き取って立派に育てた話だが、著者青木富貴子氏の執筆は面白かった。
しかし最後に安保法案の反対を主張し、美喜さんも生きていたらそうだというところはちょっと賛成しかねる。戦争は絶対反対だから安保法案は許せないというのだ、それはちょっと浅はかだとがっかりした。安保法案は戦争法案としかいわない左翼の人達と同じ話にがっかり。どんな時も戦争など賛成しない。しかし今日本が卑屈になることは決して日本の安心平和を維持することは難しいと思う。
 それにしても敗戦国と言うのはみじめなものかとこの本で知った。私は戦後生まれだから味わったことはないけど、アメリカ兵も日本に来て随分ひどいことをしたものだ。たくさんの孤児たちを作って知らん顔で、日本の慰安婦問題を取り上げるのは汚いと思った。今その子達はどうしているのだろう。幸せに暮らしているのだろうか。
それはともあれ、美喜さんの生き方の中に見習泣いたことがたくさんある。誇りある日本女子だと思う。
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by nizicanvas | 2016-01-11 22:23 | つれづれ

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