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脊椎 首と腰の手術 体験記を書きました

日本には腰の悪い人が多い。狭窄症で困っている人が多い。でも手術に不安をもっている人が多い。私もその一人だった。
でも済生会の脳神経外科の先生に出会い、低侵襲の手術方法を知って覚悟ができた。といってもいろいろと葛藤があった。そして半年前手術を受けて、今は本当によかったと思う。狭窄症は治ってもまだ筋肉は改善していないところがある。でも手術を受けなかったとしたら今の私はどんな暮らしをしていたのだろう。それで私は体験記を書いた。偽らざる気持ちを入れて。次の文章はその体験記の「はじめに」だ。興味ある人は済生会脳神経外科のネットで調べるといいと思う。私の体験記が本になれば有難いが、難しいかもしれない。
必要な方にコピーした原稿をみてもらっている。悩める人の役に少しでもたてたらと思う。  

脳神経外科の首と腰の手術を受けての体験記を書くにあたって

「柴田さん手を動かしてみて、手を上げてみて」

ベッドのそばで言われる医師の言葉を聞いて、

私は両手を握ったり、開いたり、そして手を上げた。

「助かった。手が動く、有難い!」

手術後、最初に思ったことはそれだった。

 とにかく命があって、手が動く、まずはほっとした一瞬だ。

「首動かしてみて」

首を左右に少し動かした。

「動く、よかった!」

「あれ、私は仰向けに寝ている」

意識を腰に向けてみた。

そして腰を少し動かしてみた。

「痛くない! 腰が楽! よかった!」

劇的な変化に喜びで胸がいっぱいになった。

狭窄症の首の手術だったのに、腰が楽になって、しかも上向きに寝ていることに驚いた。

足をもごもご動かしてみた。

右側の足には重さが残っていたが、左足はとても軽く感じた。

手術の翌日、尿の管が取れた後は自分で歩いてトイレに行くことができた。

そして次に奇跡のような感動が起こった。

排便がとても楽!

こんなに気持ちよく、楽にできた排便は近年味わったことのない体験。

おぼつかないけど、杖なくても楽に歩けた。

首の手術で腰がこんなに楽になったのなら腰の手術はしないでもいいの

ではないかと思ってしまった。

夫は「覚悟してきたのだからこの際した方がいい」

腰の狭窄症もひどく進んでいたので、結局予定通り一週間後に行った。

その時の腰の変化は首の時ほどにはなかった。

腰の手術の翌日にも部屋の中を歩く許可が出た。

無理のないようできるだけ動くようにという指示だった。

そして二週間後には手術の病院から回復リハビリの病院に転移して

四週間のリハビリ入院生活を過ごした。

「回復リハビリを受けてゆっくり治しなさい」の主治医の言葉は正しかった。

そのことが身に染みてよくわかった。

まだまだ完全に回復とはいえないリハビリの退院時

「完全に元通りに戻るとは誰にもいえない。回復には時間がかかります。

後は運動です。一生運動です。死ぬまで運動を続けなさい」

担当整形外科医の言葉

「死ぬまで」という医師の言葉がおかしかったけど、後は時間とリハビリなんだと納得した。

首と腰に強度な狭窄症があることが分かっても、手術だけはしない。

手術をしないでなんとか治したいといろいろな治療を試みた私だが、

とうとう二つとも手術をすることになった。

 自然派の生き方を望む私にはいろいろな意味で手術には抵抗があった。

しかし手術をした選択はよかったと今は心から思う。

「薬は飲まない」「手術はしない」「自分の治癒力を高めて健康つくり」をモットーにしていた私がなんと年を取る毎に現代医療の恩恵を受けることが増えて、現代医学の発達、日進月歩の最新医療に心から感謝しなくてはならない状態になってきたのだ。

今回も医師や看護師、リハビリ師を始め、医療関係者のすべての皆さんに言い尽くせない程お世話になって感謝の気持ちでいっぱいだ。

 快復を目指していろいろな努力をしているとき、「手術しないでここまで治った」という体験記が書けるようになりたいと思っていた。

ところが「手術でここまで治った」という体験記を書いてみようと思うようになったのは手術体験情報を知ることがほとんどできなかったからだ。

「手術をしないで治った」「腰痛は自分で治せる」の類の本や情報はわんさとある。

「手術の結果良くなかった」という話もなぜかいっぱい聞いた。

だから手術をすることを覚悟しても、いつやめようか、失敗したらどうしようの不安や恐怖は最後までぬぐえなかった。

時折「手術してよかった」という声が聞けたときは、勇気がわいた。

「大丈夫」と背中を押してもらえた気がした。

「これ以上体が持たない」という症状の悪化と「大丈夫ですよ。治るよ」

の医師の言葉とそして「手術してよかったよ」という体験者の言葉が

落ち込みがちな私の心に希望を与えた。

 その言葉通り元気になった私の役割は同じように痛みとしびれやこわばりで苦しんでいる人達がよい選択できる情報発信、手術に対する不安の解消だと思うようになった。

 そして何よりも私をこのように元気にして下さった済生会の脳神経外科の先生への御恩返し、我が身を削って手術に臨んでおられる脳神経外科の先生方のお役に立ちたいという気持ちが体験記を書こうと駆り立てた。


by nizicanvas | 2015-09-22 23:29 | 健康

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