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好き嫌い

給食の功罪、偏食の話
娘と食事についていろいろと話をする機会がありました。長女はとても好き嫌いが多いのですが、小さいときそんなに好き嫌いがあるように思えませんでした。かなり大きくなってそれに気づきました。どうしてそうなったか分かりませんでした。
娘は小学一年生のとき給食を食べてしまうまで帰えされなかったことがあります。掃除のときも、後ろでたべるまで机に座らされていたことがあります。
そのことはずーと知らなかったのです。三学期のある日、近所の子からその様子を聞き驚いたことがあります。娘からも先生からも一度も言われたことがなかったのです。
どうやらそのことが好き嫌いを増やしたという話をしていました。彼女は食べるのが遅いのです。口にいっぱい入れて食べて、飲み込むのが遅いのでした。そのことは私の母から教えられて知りました。「預かったとき口いっぱいにものを入れて飲み込まないのによわった」と。私と一緒に食べているときそんなことを気にしたことはなかったのですが。
彼女の食べ方はいろいろと順番にたべるという三角食べではなく、一皿を食べて次を食べるという食べ方です。なぜかそれが治らないのです。
その食べ方は好きなものしか食べないという印象を先生に与えてしまって、先生からわがままな食べ方をしているから直さなきゃと思われたのではないかと思うと彼女はいっています。
いまさらながらの話ですが、食べれないものをとことん食べさせる方針によって食べること、給食そのものが嫌いになったようです。食べられるものまで食べたくなくなって給食が苦痛だったという娘の話になんと可愛そうなことをしていたのだろうと思いました。
なぜいわなかったのと尋ねると言っても自分が悪いのだからといいきってしまった娘の言葉に申し訳ないことをしていたと心から侘びを感じました。
長男の少食と好き嫌いに多さに弱っていた私は無理に食べさせることによって、よけいに食べ物に対してストレスを感じさせていた体験があり、そのことを反省して、食べ物は無理にたべさせることは決してよいことではないと感じていました。だから偏食に対してなるべく食べさせるように努めますが、強制してはいけないと思っていました。
娘の話をいろいろと聞いていて、もう二十五年も昔のことですが、娘をかばってやっていなかったことを本当にすまなく思いました。娘はだんだんと賢くなって、上手に残すようになったといっていました。苦難の中でいろいろと生きる知恵を身につけたのです。
三番目で手をかけられなかったことを今でも申し訳なく思っていますが、それがためにたくさん傷つけ、しかししっかり自立した逞しい子に育ったようです。
食事嫌いにさせてしまったのは私が娘のことをよくみていなかった証拠だといまさらながら感じています。今はそんな学校方針はないでしょうが、好き嫌いの全くない人はいないのですし、そんなにまでして食べさせることに何の意味があったのか、何のメリットがあったのか、小さな子供が心を痛めていたことを思うと恨めしい気持ちです。楽しいはずの給食が楽しくなかったというなんとかわいそうなことだったのでしょう!
by nizicanvas | 2010-02-10 00:16 | 旅、食、生活、店

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